


※先着でどいかやさんイラストのポストカードをおつけします。
自然と動物と共に生きることの歓びを創作のテーマとして活動する絵本作家・どいかや。デビュー20周年となる2016年に、集大成ともいえる一冊が出版されました。
作家が長年興味をもち、知ることや交流を続けたアイヌ民族の昔話の絵本です。
「ひまなこなべ」(暇な小なべ)は、主に動物を食べること、暮らすことについての少数民族の生きる知恵がつまったお話。「萱野茂二風谷アイヌ資料館」監修のもと、萱野茂の文を加筆修正し、多くの参考資料にもとづき作画。画面のところどころにほどこされた刺繍の装飾、狩りや会食、調度品や生活道具などの描写は見事で、アイヌ文化の豊かさが表現されています。
発案から7年かけてつくられた、美しく力強い本。アイヌの絵本の代表作の一つとなるでしょう。(文・大林えり子)
※2016.9.9〜19 ブックギャラリーポポタムにて「ひまなこなべ 原画展」を開催。
ー展覧会の挨拶文よりー
本日は絵本「ひまなこなべ」原画展に足をお運びくださりありがとう ございます。
アイヌは日本の先住民族です。アイヌ文化に興味を持ちアイヌの物語 を読んでいるうちに、ぜひアイヌのお話を絵本にして、一人でも多く の人に知ってもらいたいなあという気持ちになりました。
そして「ひまなこなべ」はイオマンテ(くまおくり)や、物を大切に するアイヌの暮らしが描かれた素晴らしいお話だと思ったので、ぜひ これを絵本にしようと決めました。いろいろな方にご協力いただき、 何年もかかりましたが、ようやく絵本が完成しました。
ひまなこなべと熊神との楽しいお話と、「悠久和紙」という国産こうぞ を使った和紙に描いた原画をごゆっくりお楽しみください。(どいかや)
<書籍情報>
文 萱野茂
絵 どいかや
大型本 30.5 x 21.5 x 1 cm
フルカラー 32p
発行 あすなろ書房
監修 萱野志朗(萱野茂二風谷アイヌ資料館)
長田佳宏(平取町立二風谷アイヌ文化博物館)
取材協力 空裕子
装丁 坂川事務所
編集 山縣彩