映画好きだった室生犀星。日記を中心に映画に関する記述を孫の室生洲々子が抜き出し編んだ一冊。金沢の小さな版元、龜鳴屋のきれいな造本です。
<版元サイトより>
今日は山王、明日は大森。犀星先生は、三日をあげずに映画館へ通いづめ。
でも、冗らないと、すぐに映画館を出てしまう。名作、人気作にも容赦なし。
十一月六日 「二十四の瞳」をみる。いやな映画である。
三月二十四日 山王映画館まで足ならしに行き、愚劣な「誰がために鐘は鳴る」を中途まで見て、出た。
四月七日 雨月物語を見る。…感銘は平凡だった、気味わるさにあたらしい感覚がなかった。
五月十四日 「めし」は駄作である。こういう作品を見ても、頭にのこるものが一つもない。
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*ランダムに編者の室生洲々子氏のサイン本が入っています。当たった人はラッキー。
サイズ 123×177mm
上製 薄表紙 糸かがり
本文総128ページ 本文カラー
絵 武藤良子
寄稿 服部滋
発行 龜鳴屋