無人の路地裏や階段など、人の気配や関心から遠い“どうでもいい”モチーフに描く動機を見出す作家、ハダタカヒトの作品集。
いわゆる石膏デッサンではありません。常に使用しているアクリル絵の具と筆で、石膏像の写真を見ながら描いた12体の肖像画です。
細密な筆のタッチが木目に見えて、石膏像という思い込みを外すと木仏の頭部のようにも感じられます。
巻末にインタビューも収録。
「…何をモチーフにするかって考えたときに自分はもちろん人の趣味嗜好も排除したいと思って、そのときにいろいろ探してたら石膏像に行き着きまして、そそらなくて、いいなぁって」(インタビューより)
仕様: A4サイズ、ホチキス中綴じ、14ページ
編集発行: ネジコンガ
発売: 階段画廊