イラストレーター 水沢そらさんの初めてのコミック作品。
2021年夏まで一緒に暮らした猫「ちゃっくん」との、ささやかでかけがえのない時間を描いた短編集です。
朝起きる、ご飯を食べる、庭に出る、悪戯をする、大好きな「とーちゃん」が帰ってくる。
人間目線での「ちゃっくん」との思い出もあれば、ちゃっくん目線で描かれたお話も。共通言語をもたないからこその想像力にあふれたエピソードは、微笑ましい猫あるあるを超えて、友情とも似た同居家族のパートナーシップが力強く伝わってきます。
貧乏で気ままな一人暮らしの「とーちゃん」と、そんなとーちゃんのことが大好きな「ちゃっくん」。
ただそれだけなのに、胸が締めつけられる…。
自らが保護者として出会った猫が、いつしか自分の歳を超え、いずれは老いていく。そんな別れを前提とした付き合いである“ペット”への、敬意と感謝に満ちた一冊。
四六判
上製本、120ページ(うち20ページカラー)
表紙箔押し
東西南北kiken(2022)
※画像は作家のinstagramより転用しています。