






山のふもとに住むイロさんという絵描きのもとに、手紙を届けるきいろいカラスが海辺の町にくらすモモさんの手紙を運んできてから、ふたりは文通を始め……。
描かれているのは、太陽のひかりをたくさん浴びてきいろくなったカラスが手紙を運ぶ色鮮やかでやわらかな世界。そして人と人のつながり。
コロナ禍に制作されたこの物語は「対面のコミュニケーションはどんな通信手段でも代替できないようです。こうした経験が、この物語を支えています」(本書「「きいろいカラス」によせて」より)という実感が息づいています。
しいきさいこ『きいろいカラス』(「今ばなし制作日記」付き) (2022) 26.5x21.5cm
上製本、44ページ