











街並み、そこで働く人々、市場や店先の風景... 失われてしまうかもしれない景色...
再開発により変わりゆくソウルの街、乙支路 을지로 (ウルチロ)の風景を写真とイラスト、文章で綴った本です。
ネジからミシン、ドリル、電球、便器まで、道具・部品の専門店が連なる大通り。商店と住宅の複合建築「世運商街」「大林商街」。
一本入ると迷路のように入りくんだ路地で、この街で働く人たちのための小さな食堂や町工場が密集、夜は生ビールと乾き物の居酒屋横丁に多くのサラリーマンの姿も。
職人と労働者の街、乙支路に、2015年ごろより、地価が高騰したエリアから安い家賃を求めて移ってた若い人たちによる、小規模のショップやスタジオ、カフェ、クラブなどができ、新しさと古さが混在した魅力あるエリアでもありました。
しかしここにも再開発の波が押し寄せて...
アーティストたちがイベントを開き再開発への反対運動も行いましたが、2019年以降はソウルのあちこちで見かける、旅行者が見ても痛々しいような解体と更地の現場を目にするように。
2020年に出版されたこの本は、変わりゆく乙支路の姿をペン・ドローイングと写真、文章で書き留めています。
昔ながらの商店だけでなく、若い人が始めた書店やスタジオも紹介され、レトロ趣味ではない、新旧が入り混じる乙支路の「その時」の魅力を留めた一冊といえるでしょう。
(巻末にはリストもありますが、もうないお店も多いかもしれません)
*先着で、乙支OBベア立ち退き反対運動の応援ステッカーまたはzineをおまけにおつけします。
サイズ:15.2 x 21cm
コデックス装+帯
モノクロ、カラー 248p
2020年
韓国語のみ