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Akira the Hustler『売男日記 / 妓男日記』(英訳・韓国語訳セット)

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3,300 JPY

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その場所は本当に暗いのだろうか? そこでいる人、向こう側から眺める人、感じる明るさや見え方は違う。 アキラ・ザ・ハスラーがまなざすのは、豪華客船に乗って世界のあちこちに立ち寄るのではなく、一人で小舟を漕ぎ大海に漂う人たち。それぞれが灯りを持ち寄って照らすその場所を描いたエッセイ。 東京を拠点に活動するアーティスト、、アキラ・ザ・ハスラー/Akira the Hustlerの著書。2000年にワタリウム美術館より初版発行、2018年にはソウルのSUNNY BOOKSより韓国語訳が発売後長らく絶版になっていましたが、アジアのLGBTQ+を主軸にした書店 loneliness booksより再販されました。 本文は日本語と中国語併記。読み応えある書き下ろしのプロローグとたっぷりと写真を掲載。それぞれ韓国語訳、英訳のブックレットが2冊セットになっています。 仕様:138mm x 210mm 本文160P、並製本 韓国語リーフレット60P、英語リーフレット54P エッセイ・写真:アキラ・ザ・ハスラー 表記:日本語、中国語(繁体字)、韓国語、英語 翻訳: 中国語(繁体字):黃昱翔 中国語翻訳協力:游書昱/燈里 英語:David d’Heilly 韓国語(本文):イ・スンフン/ウォン・デハン 韓国語(序文):キム・ミジョン 装丁:潟見陽 出版元:loneliness books(2024) (版元サイトより) 二十世紀の終わり頃。 ぼくはセックスワーカーとクィアの生活を 明るい陽の光の中で描きたかった。  2000年に初版、2018年に韓国でも出版された 現代美術家・アキラ・ザ・ハスラーの名著が待望のリニューアル復刊! エイズが死を意味していた時代が終わりを迎えつつあった1990年代後半、セックスワーカーとして働いていたAKIRAが、当時出会ったお客さんたちとの出来事、一人の恋人や、たくさんの友人との日々を綴った日記。クィアやセックスワーカーを巡る物語が、暗く悲しみを纏い語られることが多かった時代の中で、明るく喜びを持って語られたこの物語は、出版から25年経った今も色褪せることなく、読者の心に光を灯し、温めてくれる名著です。 日本語・中国語(繁体字)併記 韓国語・英語翻訳冊子付き ****** ◎出版元より アジアのLGBTQ+の物語が綴られた本やZINEを収集する、東京・東中野にある書店 loneliness books。そのloneliness booksが今回初めて、出版レーベルとして制作した本が、AKIRA THE HUSTLER著『売男日記』復刊版です。本書は、2000年に東京のワタリウム美術館が出版し、2018年にはソウルの出版社SUNNY BOOKSから韓国語版も出版されましたが、どちらもすでに完売し、長らく入手が困難になっていました。loneliness booksでも、世界各地からやってくるお客さんから『売男日記』を購入したいと求められることが続いていました。 90年代後半の東京で、AKIRAがセックスワーカーとして出会ったさまざまな世代のお客さんたち、恋人、たくさんの友人と生きてきた日々の物語。初版が出版された2000年から25年が経ちましたが、それ以降もクィアのセックスワーカーについて、明るい光のもとで描かれた物語を日本で見つけることはほとんどできません。今もなお色褪せることなく、そばで寄り添うように、読者に希望や慰めを与えてくれるこの名著を、AKIRAさんによって新たに書かれた序文を加え、写真やデザインもリニューアルし、日本語と新たに中国語繁体字の翻訳を併記し、また英語と韓国語の翻訳冊子も束ねて、4ヶ国語で復刊いたしました。この機会にぜひ、手に取って読んでいただけると嬉しいです。 ******* ◎本文より ボーイフレンドはちんちんの事を「ねずみちゃん」と呼ぶ。初めてそれを聞いたのは車の中だった。始めて会った日の3日後に飯でも食べようか、と彼から電話があって、車で新大久保の韓国料理屋に行き、たらふく御飯を食べた後に車の中でキスをした。そしたらぼくのちんちんが大きくなってしまった。それを告げた時に彼は「えー?変なねずみ!」といったのだ。小さい時から、彼はちんちんにそんな名前をつけて、可愛がっていたのだという。ぼくも自分のちんちんの事は可愛いけど、それでもこんな人は初めてだった。面白いと思った。 ・・・・・・・・ デスクワークに疲れちゃってどうしょうもないと、ため息を漏らす客の話をセックスの後、お茶を飲みながらのんきに聞いていた。じゃあ、そういう時にはぼくなら自転車で街をうろうろして気分転換をするんだけど、あなたはどうするの?って聞いたら、その人は「君のところに来る」と云ってから照れたように笑った。 ・・・・・・・・ ぼくが初めての男だと言う27歳の男の子は、時々不安そうな目をしてぼくをジッと見つめる。そしてぎゅっとぼくにしがみついて来る。かごの中にいっぱい楽しい事とか、気持ちのいい事を詰め込んで帰ってほしいな、と思う。いつかそういう事が、勇気に変わる事がある。ぼくもたくさんの人から、そういうモノを受け取って来たんだよ。 ・・・・・・・・ 「本心を偽る事は、自分の保身にはなっても、世界の保身にはならない」いつか遠い未来に、ぼくたちの子供たちの子供たちの子供たちが、ゲイであろうとパンパンであろうと、楽しく生きていける世界がそこにあれば、それはなんて素晴らしい事だろうって思う。少なくともゲイである事に関して言えば昔にくらべて、本当に生きやすくなってきた。たくさんの先輩たちが、ぼくたちに道を作って来てくれたからだ。必ずしも子孫を残すわけじゃなくても、ぼく達にはこんな「命の繋げ方」も存在する。 ****** ◎プロフィール アキラ・ザ・ハスラー(Akira the Hustler) 1969年、東京都生まれ。1995年、京都市立芸術大学大学院絵画研究科卒業。学生時代からAPP(エイズ・ポスター・プロジェクト)の活動などを通してアクティビストとしても活動。その後もエイズ、セクシャリティ、原発、人種差別等、様々な社会問題をテーマに作品を制作。近年の展覧会に「Here’s Your Playground」Ota Fine Arts、東京(2023年)、「STREET JUSTICE: Art, Sound and Power」Galaxy銀河系、東京(2018年)、「リボーンアート・フェスティバル2017」石巻市、宮城(2017年)、「ラヴズ・ボディー-生と性を巡る表現」東京都写真美術館、東京(2010年)など。主な収蔵先にCollection Lambert、ワタリウム美術館など。 ーーーー 二十世紀末當時,我想在明亮的陽光下描繪性工作者和酷兒的生活。 2000年首次出版,2018年在韓國也出版的當代藝術家・Akira the Hustler 哈斯勒的經典著作,現已翻譯成繁體中文並重新復刊! 日文和繁體中文符 (附韓文 / 英文翻譯) ーーーー 20세기가 끝날 무렵, 나는 성 노동자와 성소수자로서의 나의 삶을 밝고 빛나게 그리고 싶었다. 2000년에 초판, 2018년에 한국에서도 출판된 미술가 아키라 더 허슬러의 명저가 기대 속에 리뉴얼 재출판! 일본어・중국어(번체자) 병기 한국어・영어 번역 책자 포함 ーーーー It was the turn of the century, our fin de siècle. I had written, wanting to shine the bright light of day on my life as a sexworker: my peers, and queer life. First published in 2000 and also published in South Korea in 2018, the renowned book by the artist Akira the Hustler is now being eagerly reissued in a renewed edition! Japanese and Chinese (Traditional) bilingual edition Includes a booklet with Korean and English translations

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