




「食とはつまるところ記憶である」(四方田犬彦著『サレ・エ・ペペーー塩と胡椒』)という言葉にインスパイアされて始まった企画。
まずは朝鮮半島の伝統的な醤(ジャン)からスタートし、後半は食にまつわる著者の思い出を集めました。食べたい、食べさせたい、食の記憶は今も世界中につながります。そこからは立ち現れたのは、在日の母や祖母などの「女たちの物語」でした...
*ポポタムお引越しセール中につきランダムで「中くらいの友だち」のバックナンバーを1冊おつけします。本誌もおもしろいのでぜひ読んでみてください!
目次
すべては醤から始まっった きむ・すひゃん
ヤン監督宅の元気が出る食卓 荒井カオル
飯はわかちあうもの 韓国の学校給食 完全無償化の思想 伊東順子
韓国ハンバーガーの軌跡 米軍基地からローカル市場まで 大瀬留美子
水料理の全州とドジョウの南原、春香タワーは食後景 清水博之
発酵する韓国ロック 我がバンド「コプチャンチョンゴル」の味 佐藤行衛
グルメ小説としての『火山島』 四方田犬彦
松の実 斎藤真理子
大邱湯飯とタッペギクッ 雑誌『別乾坤』から 八田靖史
スッポンの涙 カン・バンファ
済州島の夏の味 きゅうりの冷やし汁 李 銀子
シッケとハンメと北のクナボジ 宋 毅
在日の「味」と「匂い」と記憶 金 誠
ハルモニのキムチ ゆうき
90年代の味はチキンだ すんみ
韓国料理の記憶を辿る 中沢けい
ハルモニのおことづけ 金 惠貞
「おにぎり」と「雙和湯」 金利惠
南家の食卓 南 椌椌
別冊「中くらいの友だちーー韓国の味」
企画・制作:「中くらいの友だち」編集部
編集:伊東順子・斎藤真理子・中山義幸
発行:韓くに手帖舎
発売:クオン( CUON iInc. )
定価:1650円(本体1500円+税)
2024 年11 月25 日初版