(画像・テキストは版元サイトを引用・参照しています)
日中関係が冷えきった2026年の春―。国際ニュースを横目で見ながら、約一ヶ月で執筆した紀行エッセイ。
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政治とアートは別で、国家と個人も別だとはいえ、そのような筋の通らないことをやってきた国のアートを、積極的に招聘しようとしてくれたりする。これをいったいどう受け止めたらいいのだろう。
「オフショアの小さい本」シリーズ第一弾として発行された、山本佳奈子による中国広東省佛山市での演劇祭見聞録。
中国滞在4日間のうちに見たことや聞いたこと、それらをきっかけに考えたことを、縦横無尽に綴った一冊です。
「私が考えるように中国語が対話の言語なのだとすれば、やはり話劇を体験してみたい。言語や対話はその国の思想そのものといえるだろうし、ならば話劇を観ることは、中国の思想に直接触れることにもなるはずだ。」
文庫判・並製本・160ページ・モノクロ
発行 2026年6月7日 (旧暦四月二十二日)
定価 1600円(税別)
<もくじ>
話をはじめるその前に
一日目(フェスティバル前夜)
二日目(フェスティバル初日)
三日目(フェスティバル二日目)
四日目(帰国の日)
【見出し一覧】
あの数年間/蛙と海亀/じっとしているあなたがうらやましい/首相発言以降/交流は断たれたのか/話のはじまり/烏鎮演劇祭での後悔を/にしむら珈琲の写真に五体投地/上演はなくなったものの/香港経由、陸路で佛山へ/どの本を持っていくか/「仕事」がある/一三六八円の軽食/義工と警察官/並ぶ文明への疑問/中国の色調/微信で全てが済む/スタッフのノリ/蛙の種類/富貴到永久/どんな手を使っても稼げ/夏南ラボがある文創区/川と榕樹とウサギのカゴ/築百年以上の廟/篠田さんと会う/夏南ラボで飲むIPA/李霄雲の展覧会、ポストモダンの解釈/『戯曲・ディナー』の買い出しへ/中国での経理は経理ではない/市場を歩く篠田さん/魚屋にて/紙銭を買うまなざし/お化け屋敷と政治のノイズ/即興詩の文化/想起した「戯劇新生活」/アイスブレイクなんていらない/西紅柿炒鶏蛋は泡泡させる/キャッチボールの言語/孟京輝はインディペンデントか/デジタルでオートマチック/ピンク、粉紅色/老虎上樹、地球制衣、レコード、グラフィティ/韓国人か?/シリアスと認真/話劇を観るか、パフォーマンス劇を観るか/『一只猿的報告』と『夏南居室系列』を観る/中国の天狗/公共トイレ、チケット代/香港緑葉劇団『爸爸』をどう観るか/ハイコンテクストやめましょう/力不足に恐縮する/食品安全四字歌、あの豆漿/国内の演劇批評
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オフショアの小さい本について
2022年8月に創刊した文芸雑誌『オフショア』。「やすい」や「おいしい」ではない、一歩踏み込んだアジアをテーマとしてきました。そんなオフショアがつくる「小さい本」は、小さな個人が低い視点で少しずつアジアを考えるためのシリーズです。