広瀬 勉写真展「天沼シュウイ」開催中
阿佐ヶ谷のお隣、高円寺でバー鳥渡(ちょっと)を営む写真家の広瀬勉さんの写真展を開催中です。(6/14 日曜まで)
広瀬さんは店長の大学の先輩ですが擦れ違ったのは学校の外、赤瀬川原平さんらの路上研究学会の流れをくむ活動でお見かけしたのが最初でした。30年以上前のこと。
そのうちに岡画郎や蟻鱒鳶ルなど足が向く場所が同じだったり、私もポポタム、広瀬さんもバー鳥渡という場所をもったりしたことで、また、ぽつりぽつりとお話をするようになったのでした。
昨年7月にポポタムは阿佐ヶ谷に引越しをし、広瀬さんが足を運んでくださいました。このとき書棚には広瀬さんの初の商業出版である写真集『天沼 矢川澄子・室野井洋子・知久寿焼のアルバム』が差してありました。
「天沼」。当時自宅からバスでポポタムに出勤していた私が毎日アナウンスで聞いていた地名。荻窪から停留所数個、誰が乗るでもなく降りるでもなく通り過ぎることが多かった「天沼」は、どこか暗くて、甘美な響きを感じていたのでした。
広瀬さんが四人で共同生活を営んだ、天沼の周辺に位置するポポタムで展示が決まり、広瀬さんは本に収録されなかった写真を中心に飾りました。
選ばれなかった写真と、短くさっぱりとしたキャプション。完成した本とを比べながら見ていると、確かにあったけれどもうない時間がぐっと迫ってきます。あのとき私はそこにいなかったのに、一瞬だけその時間に触れられそうな気持ちになるのは、「天沼」がすぐそばだからかもしれません。
展示は日曜日までです。
最終日はゆるやかなクロージングイベントを行います。
広瀬さんのご友人でDJの小暮秀夫さんと、ポポタムスタッフのDJそーちむがレコードをかけてくれて、簡単なドリンク販売も行います。(缶ビール500円とかの気軽なもの)
もちろん広瀬さん在廊、サイン本や、希少な昔のphotoZINEなどもございます。
ぜひ、足をお運びください。


